- 開催日:2022年02月20日
令和4年2月23日
令和3年度 第5回呉支部研修会報告書
担当:学術部
開催日:令和4年2月20日(日) 9:00~12:20
運営スタッフ:沖祐輔、梅原拓也、大園健太、川上航 計4名
活動内容:令和3年度第5回呉支部主催研修会
テーマ:「サルコペニア:理学療法士が知っておくべき情報」
講師:山田 実氏(筑波大学)
会場:Web研修会
参加者数:59名(運営スタッフ4名を含む)
司会:梅原拓也
報告内容
本研修会では、筑波大学の山田実先生に「サルコペニア:理学療法士が知っておくべき情報」というテーマでご講義いただきました。サルコペニアについて、組織学的な内容や、診断、判断基準から、リハ介入についての具体的な内容や栄養介入に至るまで、最新の知見や先生ご自身の研究をもとにご説明いただきました。サルコペニアを単なる筋量減少と捉えるのではなく、筋の質の評価やphase angleを用いて評価を行うなど、多面的なアプローチの仕方を学ぶことができました。また栄養介入について、タンパク質以外の栄養素の重要性や、栄養摂取のタイミングなど、運動療法に止まらない内容についてご説明いただきました。特に、山田先生の「使えないエビデンスを持っていても意味がない、患者さんに還元できるエビデンスを持ってこそ」との発言が印象的でした。EBMを基本とし臨床に当たる中で、頭でっかちになってしまいがちな環境に身を置くことが多いですが、情報の精査や整理をして、患者さんに正しく還元できる知識を身に着けたいと感じました。
本研修会で、今年度の呉支部研修会はすべての企画を終了しました。コロナ禍の中、呉支部研修会もweb開催となり対面での研修や実技研修は困難な状況でしたが、参加者の皆様のご協力により本年度の活動を無事に終えることができました。多数のご参加いただきありがとうございました。
来年度も県士会呉支部の活動のご参加、ご協力いただけますようよろしくお願いいたします。
文責:大園健太