学術誌査読者会議を取材させてもらいました

学術誌査読者会議を取材させてもらいました

学術誌査読者会議を取材させてもらいました。

学術局は学術誌「理学療法の臨床と研究」を発行しています。査読者会議は学術誌をより良いものにするために開催され、会議では学術誌の企画内容、査読、学術活動を推進する取り組みなどについて意見交換しながら、検討されていました。

高橋 真 先生(学術局学術誌部長 広島大学)

学術誌の査読ってどんなことをしているんですか?

まず、投稿されてきた論文が投稿・執筆規程に沿って必要事項が記載されているか、間違いがないかを確認します。その次に「方法」で適切な研究方法を用いているか、「結果」で導き出したい新知見(結論)に記載されているか、「考察」で今回の研究を行うことで初めて明らかとなったことを、今回の研究結果と先行研究を比較して導き出される著者の考えが記載されているか確認しています。

石田 勝 先生(学術局学会部長 興生総合病院)

投稿される原著論文は増えているのですか?

年によって投稿される論文数には差がありますが、徐々に増える傾向にあります。広島県理学療法士学会でも優秀な演題を発表された方には論文投稿を呼びかけています。論文が掲載されると自分自身の業績になりますし、認定・専門理学療法士の更新ポイントになるので、メリットがあります。

崎元 直樹 先生(学術局長 市立三次中央病院)

原著論文しか投稿できないのですか?

いいえ。原著以外にも症例報告(症例の臨床的問題や治療経過について論理的に提示し、考察を行ったもの)、メモ(理学療法および関連領域の技術に関する工夫やアイデアなどを紹介するもの)、紹介(理学療法ならびに関連領域に関する情報や体験などを紹介するもの)、その他(総説、システマティックレビュー、展望、特別寄稿等、編集委員会で掲載が適切と判断された論文や記事)が掲載されています。

對東 俊介 先生(広島大学病院)

学術誌の査読は公平に行われていますか?

査読は複数名で行なっています。また、査読者による不公平感をなくすこと、読みやすい理解しやすい論文を掲載することを目的に【査読の手引き】を用いて査読してもらいます。

湯浅 美聖 先生(市立三次中央病院)

論文の査読は大変ですか?

論文の査読は難しいこともありますが、査読をさせてもらうことで気づくこともたくさんありますし、勉強になります。県士会の仕事に関わっていないと県士会が何をしているのかわからないと思うけど、普段の業務では経験できないことが経験できます。自分の職場以外にたくさんの方と繋がりができるので、色々な情報も得ることができます。

河江 敏広 先生(広島大学病院)

学会発表だけでも大変なのに論文を書く必要がありますか?

学会発表はその研究の内容をその時の会場にいる人だけにしか伝えることができませんが、論文は掲載されるとずっと残るので、多くの人に自分の研究内容や結果を知ってもらうことができます。いい研究結果が出て、たくさんの理学療法士が実践すれば、理学療法の効果が上がりますので、理学療法士と対象者の両方に大きなメリットがあります。

前田 慶明 先生(広島大学)

どんな方が論文投稿されているのでしょうか?

5〜10年目の方が多いと思います。臨床でも色々な経験を積まれて、学会発表も何度かして、次は論文を書こうという思いが出てくる時期なのかもしれません。査読者もより良い論文にしていくために教育的配慮のある建設的なコメントをしたいと思っているので、若手の方や初めてだけど頑張ってみたい方は論文投稿をされることをオススメします。

相方 由香理 先生(福山循環器病院)

論文の査読をして、どんなことを思いますか?

査読をさせてもらっていると、「私も頑張らないと‼︎」という思いにさせてもらいます。普段の業務で疲れたり、大変なこともあるので、いつも論文が書けるわけではないと思います。けど、論文が掲載された経験の中でしかわからないこともあるかと思います。 これまで一度も論文を書いたことがなかった方は試しに論文を書いて、投稿されてみてはどうでしょうか。また、よく論文を書かれている方は理学療法の学術活動を発展させていくために論文投稿をお持ちしています。

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