広島県内がんリハ4施設

広島県内がんリハ4施設

広島県内がんリハ4施設

がんのリハビリを受けられる医療機関は「がん患者リハビリテーション料」の基準を満たしている医療機関です。

1.がん患者のリハビリに関する所定の研修を修了した医師が1名以上いる

2.がん患者のリハビリに関する所定の研修を修了した理学療法士、作業療法士または言語聴覚士が2名以上いる

3.がん患者のリハビリを行うための十分な専用施設を有している

この条件を満たしたがん診療連携拠点病院は、国指定と県指定を合わせると16カ所あります。

その中の3医療機関と、訪問看護ステーションの皆さんに理学療法とがん患者さんとの関わり方についてうかがいました。

島田 昇さん(広島大学病院)

当院では、ご高齢の方から小児の方まで、また多岐にわたるがん患者さんに対してリハビリテーション・理学療法を提供しています。

その中から、小児分野での取り組みについてご紹介します。当院は中四国地方で唯一の小児がん拠点病院であり、医師、看護師、作業療法士、チャイルドライフスペシャリスト、院内学級の先生と連携して包括的なケアを実施しております。治療のために数カ月〜数年という長期間の入院によって生じる体力低下や運動発達の遅延などに対して、理学療法士は体力向上、運動発達の促進を目的に、ボール遊びなどのレクリエーションやトランポリン、滑り台があるプレイルームでの遊びを通した運動を実施しています。

また、他職種のスタッフと連携し、クリスマス会や夏祭りなど、季節ごとのイベント活動も実施し、入院中も季節感を感じられるように取り組んでいます。

我々の目標は、子供達が笑顔で過ごせる時間を提供し、社会生活への復帰のお手伝いをすることです。

西谷 直樹さん(県立広島病院)

がんには、「手術療法」、「化学療法」、「放射線療法」という三大療法があります。当院では様々な種類・病期のがん患者さんに対して治療やリハビリを行っています。

「手術療法」の場合は手術後の合併症を防ぐために、できるだけ早くベッドから離れることが大切になります。そのために、手術前には呼吸法の練習や、体力をつけられるように運動を指導します。手術後には手術の翌日から、徐々に座る・立つ・歩く・階段の上り下りなど退院に向けて、元の生活を取り戻せるようにリハビリをしています。

「化学療法」・「放射線療法」の場合には、入院をせず外来で治療が可能な患者さんもいらっしゃいますが、体力の落ちている方など通院が困難な場合には入院して治療を行います。

がん治療を続けるためには体力が必要です。入院して治療を受けている患者さんには、筋力や体力を落とさないようにリハビリを行っています。しかし、化学療法や放射線療法では副作用が強く出ることもあり、一人ひとりの体調に合わせてリハビリを行えるよう注意しています。

日原 康介さん(広島赤十字原爆病院)

当院はがん治療の中でも、特に血液内科疾患において高い専門性と全国有数の治療実績を有しています。血液・腫瘍治療センターをはじめ、無菌室、骨髄移植施設、小児外来化学療法室などの充実した設備があり、併設の血液センターからの迅速な輸血供給も可能です。

リハビリでは主に血液内科で入院治療を行う患者さんや外科で手術を終えた患者さんを対象にリハビリを行っています。治療や手術で入院期間が長くなってしまうと、どんな人でも体力が落ちてきてしまいます。リハビリでは入院中の体力低下を防ぎ、なるべく早く退院できるようにサポートしていきます。中でも、白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫などの血液内科疾患に対しては、抵抗力の弱い患者さんの感染予防に力を入れています。血液検査の結果やその時の状態に応じて内容を調整し、最適なリハビリが提供できるように取り組んでいます。

また、リハビリ室には筋力トレーニングや有酸素運動などが行える専用の運動機器がそろっており、限られた期間でも効率的にリハビリを進めることができます。

菅原 道俊さん(IGL訪問看護ステーション)

当事業所のがんの利用者は近年、増加傾向にあります。

がんの進行とともに症状が悪化して、痛みや倦怠感、息苦しさから、ベッドから起きられなくなったり、逆に横になることができず、ずっと椅子に座ったままになったり、呼吸苦から自宅内すらも自由に移動できなくなったり、骨にがんが転移して骨折の危険があるため動けなくなったりと、様々な悩みを抱えた方々に出会います。ご家族もそれに対してどのように対応したらいいのかわからず困っているという状況も少なくありません。

訪問リハビリでは、実際の生活の場で、ご本人やご家族が困っていることを直接うかがい、じっとしていることや姿勢からくる痛みや倦怠感を和らげたり、痛みを最小限にして動く方法、骨折しにくい動き方(福祉用具も上手く活用します)、呼吸苦を起こさせないような動き方など工夫を行っています。

また、今、何がどこまでできて何ができないのかを、ご家族に説明し、最適な介助方法を伝えるようにしています。

当事業所では看護と上手く協働しながら、最期まで家族の一員という気持ちで、その人らしく自宅での生活が送れるような支援を目指しています。

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