学会参加者インタビュー (第52回日本理学療法学術大会)

学会参加者インタビュー (第52回日本理学療法学術大会)

平成29年5月12日〜14日に千葉県で第52回日本理学療法学術大会が開催されました。今回は「理学療法の学術活動推進」という学会テーマで、広島県内からも多くの学術活動の成果が発信されておりました。広島からの参加者のお一人、中臺久恵先生 (西広島リハビリテーション病院)に学会に参加された印象などをお聞きしました。

今回の学会参加の目的は?ご自身はどんな発表をされましたか?

 全国学会にて理学療法の動向を把握すること、様々な講演や一般演題を聴き、向上心を高く持っている理学療法士と接点をもち、モチベーションを保つことを目的に参加しました。 

 発表タイトルは、「回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中患者の骨格筋量は増加しているのか?―栄養状態での比較―」でした。当院回復期病棟へ入院した初発脳卒中患者を入院時の栄養状態に分類し、栄養良好群・不良群の2群へ分類し、入退院時の骨格筋量の変化を追いました。結果、栄養良好群では骨格筋量は変化せず、不良群では骨格筋量は有意に増加していました。また、FIM利得は両群で有意差を認めませんでした。

 

中臺先生は日頃から学術活動に精力的に取り組まれておりますが、臨床での学術活動を推進するために工夫されていることは?

 常にモチベーション高く臨床と学術活動を同時併行できているわけではないです。しかし、学会や研修会参加だけでなく、病院内や大学の同期、前職場や他施設などのモチベーションの高い方々と関わらせていただくことで、刺激を受け、維持できているかと思います。

印象に残った講演・発表等があれば教えて下さい。

 大会企画や運動器理学療法学会企画や神経理学療法学会企画などを中心に聴講しました。どの講演でも話されていたのが、エビデンスを利用することや、その選択に責任をもつこと。また、エビデンスを利用するだけではなく、クリニカルパターンや臨床経験での暗黙知を客観的に証明していくことの重要性を投げかけられていました。病院に所属していると、日々の臨床現場のなかから生まれる疑問は多くあります。臨床と研究を結びつけるためにも、このような疑問を客観的に数値化していくことの重要性を再確認できました。

 また、大会企画では「女性研究者が活躍するには」という講演がありました。理学療法士協会会員の約半数は女性ですが、女性の研究者や学術活動を行っている人は少ないと感じます。ライフイベントにより学術活動を行うことが難しくなることもあるかと思いますが、私自身も今後起こりうるライフイベントに対応しながら、出来る限り学術活動を続けていきたいです。

広島県内の理学療法士の活躍はいかがでしたか?

 演題発表のみならず、様々なセッションで広島県の理学療法士が質問も積極的にされていました。また、講演の中で大学の同級生でもある済生会呉病院の梅原くんの論文も多施設共同研究の一例として紹介されるなど、全国レベルの中でも活躍されている方は多いと思います。

今回の発表を通して学んだことや今後の展望があれば教えてください。

 エビデンスを利用するだけではなく、発信していくために、論文執筆にも今後は力を入れて取り組んでいきたいと思います。

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